アロマセラピー(芳香療法)とは・・
植物から抽出された様々な作用のある成分(精油)を用いることによって、私たちの体の恒常性を保ち自然治癒力も高められる作用があるので、心身の疾病予防や治療に活用されている自然療法のひとつです。
✿ホルモンバランス(PMS、更年期障害など)
✿病後・術後リカバリー
✿シニア向けケア
✿マタニティーケア
✿スポーツ後リカバリー
✿ストレス・疲れのケア
さまざまな木や花や果実、葉、茎、根などから精油は分泌されています。
たとえば・・
桐のタンスは防虫効果があると言われていますが、桐に限らず多くの木々は害虫の嫌いな匂いを発散させて
自分の身を害虫から守っています。
また、森林浴のフィトンチッドは空気中のバクテリアやカビを殺菌し空気を清浄にして病気にかからないようにしています。木を傷つけると出てくる樹脂は早く傷を治す力を持ち、傷から悪い菌が木の中に入らないようにするための殺菌作用があります。いくつか挙げただけでも木の持つ香りの成分は木にとってこれだけの効果があります。
これらの香りの成分は私たちの心と身体の健康の為に使うことができます。
木の樹脂から採れた精油は私たちがケガをしたときに、傷の回復を早め、殺菌し、痛みを和らげる作用を持っています。根から採れた精油は私たちの心が不安定でふわふわしているときに、根を張るようにしっかりと大地に結びつけ安定させてくれます。
精油には化学組成によってたくさんの有効成分が含まれています。
しかし薬ではないので即効性はありません。体に無理なく、穏やかに作用します。
どのように体に働くのでしょう・・・
*鼻から脳へ・・香りによる心理的効果
精油の芳香成分は呼吸によって鼻から吸い込まれ鼻の粘膜から大脳、視床下部への電気信号となって香りの情報がダイレクトに脳へ伝わり、まずは無意識にリフレッシュやリラクゼーションを感じることができます。
そして、血管・内臓の働きを調整する自律神経、ホルモンの分泌を調整する内分泌系、ウイルスなどから体を守る免疫系などに働きかけ心と体の両方のバランスを整えます。
*鼻から血液へ・・精油成分による薬理作用
呼吸によって取り込まれた芳香成分は肺に入り、肺の粘膜から吸収され血液に流れ込みます。薬効成分を持つ精油の芳香成分が血中に取り込まれ全身に運ばれ薬理作用をもたらすのです。
*皮膚から血液へ・・タッチによる心身的な心地よさ
精油を入れたお湯に浸かる、塗布やマッサージをすることで精油は皮下組織の毛細血管から入り、全身へと運ばれ精油の薬理作用が体の調子を整えようと働きます。
アロマセラピーは単に香りを嗅いで癒されるというだけでなく、それぞれの作用が心身をリラックスさせ、その人が本来持っている自己治癒力を整え、向上させてくれる優しく力強い自然療法です。日本でも代替医療として様々な医療現場(産婦人科・終末期医療・メンタルクリニックなど)でアロマテラピーが取り入れられています。